深夜邂逅

芋づる的思考を垂れ流す

詩 一〇八

みたい たべたい しかられたくない

しぬまでらくしてくらしたーい

いきたい なきたい きらわれたくない

きらいなひとにもすかれたーい

きたい せんぼう うらぎりたくない

あしたもあんらく つづけたーい

 

不浄不滅不苦不消

不浄不滅不苦不消

不浄不滅不苦不消

 

詩 善なるもの

あなたの沈黙は秘密を語る

私の好奇心

どういう動機か

 

知ってしまったら最後

という気がしなくもない

知る前には戻れないから

無知の知を尊ぶ

子供でありたい

 

うがった心で何を透かしても

濁ってばかりで掴めないものです

ありがとうも疑って

ごめんなさいも疑う心に

従うことは無い

正しい心には温いものが

冷たい心には恥が付きまとう

常に真心であることは幸い

後悔が役に立つのはその時だけ

 

私の沈黙は思考の渦を語る

誰かの沈黙はその人のもの

暴くものでは無いと

愚かさを知る

無知を自覚するほどに

複雑になる

好悪では行えない難しさがある

 

分かりきったことがない

物心なんてつかない

善悪の彼岸は何処に求めよう

さまようのは性質

心はそういうもの

 

深刻めいて難しい顔をしても

何一つ解決しない

笑っていた方が良い

 

広がれ

語れ

笑え

誠実であれ!

詩 白線の外側

ペールブルーの空に電線の装飾

目でたどって

うんと遠く

どこまでも続くように見えて円環

いずれ分かるけど

 

アンカのコードをめで辿る

グルグルしてきて神経衰弱

目でイカれる

参ってしまった

 

静寂が鋭い部屋を突き破る

あんま静かなのでどうにかなりそうだ

抱えたものを噛み砕きながら

洗面器に嘔吐する

明日はないものよ

 

今現在において

愚かさは勇敢さ

失ったもの 何処にありや

明後日も何も無い

空を掴む感覚

手応え皆無

いずれ諦める

 

どうせなんて言い逃れ

先がわかっているの

読み切ったつもりで

あまりある現状なんだろうな

どうにか生きている

それだけが頼みの綱

詩 布団恋し

さめざめと感傷が

ぬるい涙が

心の端を擦れていく

ああこれは参った

泣いてはならぬと手を握る

どうやって生きていけばいいか

いくら考えても分かりっこないのです

滔々と気持ちを人に話すことも無く

感情は孤独に黴を生やして

 

笑い声にも傷ついて

優しさにも傷ついて

怒り嘲笑なおのこと

私は弱い

 

灰色の風景

額に飾ればマシになるかな?

偽っても飾っても映えることは無いと

早々に諦め目をつぶる

 

1日すぎて とっと疲れて

明日のことなど考えられず

その日暮らしの波の中で

一生の海はでき上がる

こんなでよかったのかなぁ

間違ってはいないかなぁ

夕餉を食べ終えると あとは寝るだけと

やっと落ち着いて明日を迎える

 

生ぬるい生ぬるい感傷

生きることには不可欠の

詩 雀逍遥

雀は今朝もぢゅんぢゅんと

なにか遊んでいるのです

ちょっちょっとステップ踏みながら

何かを歌っているのです

 

かく言う私はその声に

悲しみ癒され慈しみ

ガラス越しの冬風に

心さらわれればと期待して

 

しばしの静寂

つかの間の静寂

またも思念に囚われて

一日無駄にするのかな

今日の我が身も、わからんと

匙投げて散歩に出かける

 

風がさらってくれたらな

どこかに飛んでいけたなら

過去の韜晦 忸怩の心も

きれいさっぱりまぁ素敵! なんて

 

雀は誰の心も知らず

ひとしきり鳴いたら

2羽ともととっと飛び去った

寒い寒い朝のこと

2024-03-13

朝は憂鬱です。

嫌なことをぐるぐる思い出します。

そうすると自分がとても嫌な人間になったように錯覚するからです。

朝は疲れが取れているので、冴えた脳が必死になって、自分にとって大切なことをきっとなにかまとめようと働くのでしょう。

でも、おはようと挨拶するのは気持ちがいいので、嫌いではありません。

 

昼間はとにかく物憂い。

昼ごはんを食べると、眠く、だるく、何もする気が起きずごろごろしているのが常です。

眠ってしまうのが1番いいよな気がします。

脳にいいとか悪いとか、夜の睡眠がどうだとか、医学的なことはどうでもいいのでは無いかとこのところ思います。

自分が楽かどうかが大切なように感じます。

 

夜は、感情が大いに働きます。

本を読むのが1番良いです。

漫画でもいいですね。

ただ、本を読むと頭の中に言葉が止まらなくなって、入眠時に自分の話し声が聞こえます。

とても堅苦しいのですが、なぜか面白くて笑ってしまいます。

不思議なことがあるもんですね。

 

私はやることを全て終えた夜が1番好きかもしれません。

あとは寝るだけという、終わりが見えているのが安楽なのです。

なんだかそれも悲しいことのようにも思えますが。

まぁ、良いのです。

 

難しいことは考えず、のびのびしています。

詩 生きる朝

目が覚めると

カーテンの隙間から

饒舌な静寂と

充満した空虚が流れている

それこそが私で

それこそがあなたで

そこには無があり

有限の彼方に無限が現れる

 

楽しいひと時を失って夕暮れ

虚無へと帰るさなか

移ろいゆく時間の中に

憂鬱と死への本能を見る

 

おやすみなさい

生まれ変わります

おはよう

今日も生きるために

 

まわるまわる

時間はまわる

命はまわる

震えながら

おはようを言うために