雀は今朝もぢゅんぢゅんと
なにか遊んでいるのです
ちょっちょっとステップ踏みながら
何かを歌っているのです
かく言う私はその声に
悲しみ癒され慈しみ
ガラス越しの冬風に
心さらわれればと期待して
しばしの静寂
つかの間の静寂
またも思念に囚われて
一日無駄にするのかな
今日の我が身も、わからんと
匙投げて散歩に出かける
風がさらってくれたらな
どこかに飛んでいけたなら
過去の韜晦 忸怩の心も
きれいさっぱりまぁ素敵! なんて
雀は誰の心も知らず
ひとしきり鳴いたら
2羽ともととっと飛び去った
寒い寒い朝のこと