深夜邂逅

芋づる的思考を垂れ流す

詩 雀逍遥

雀は今朝もぢゅんぢゅんと

なにか遊んでいるのです

ちょっちょっとステップ踏みながら

何かを歌っているのです

 

かく言う私はその声に

悲しみ癒され慈しみ

ガラス越しの冬風に

心さらわれればと期待して

 

しばしの静寂

つかの間の静寂

またも思念に囚われて

一日無駄にするのかな

今日の我が身も、わからんと

匙投げて散歩に出かける

 

風がさらってくれたらな

どこかに飛んでいけたなら

過去の韜晦 忸怩の心も

きれいさっぱりまぁ素敵! なんて

 

雀は誰の心も知らず

ひとしきり鳴いたら

2羽ともととっと飛び去った

寒い寒い朝のこと