深夜邂逅

芋づる的思考を垂れ流す

2024-03-01から1ヶ月間の記事一覧

詩 布団恋し

さめざめと感傷が ぬるい涙が 心の端を擦れていく ああこれは参った 泣いてはならぬと手を握る どうやって生きていけばいいか いくら考えても分かりっこないのです 滔々と気持ちを人に話すことも無く 感情は孤独に黴を生やして 笑い声にも傷ついて 優しさに…

詩 雀逍遥

雀は今朝もぢゅんぢゅんと なにか遊んでいるのです ちょっちょっとステップ踏みながら 何かを歌っているのです かく言う私はその声に 悲しみ癒され慈しみ ガラス越しの冬風に 心さらわれればと期待して しばしの静寂 つかの間の静寂 またも思念に囚われて 一…

2024-03-13

朝は憂鬱です。 嫌なことをぐるぐる思い出します。 そうすると自分がとても嫌な人間になったように錯覚するからです。 朝は疲れが取れているので、冴えた脳が必死になって、自分にとって大切なことをきっとなにかまとめようと働くのでしょう。 でも、おはよ…

詩 生きる朝

目が覚めると カーテンの隙間から 饒舌な静寂と 充満した空虚が流れている それこそが私で それこそがあなたで そこには無があり 有限の彼方に無限が現れる 楽しいひと時を失って夕暮れ 虚無へと帰るさなか 移ろいゆく時間の中に 憂鬱と死への本能を見る お…